2011/10/11

TPP論議に思う:推進派の一人として

 TPPへの参加をめぐる議論が見えないのはなぜかというと、政界、官界、学界の99%の「議論」が感情と思い込み、そして決め付けだからだ。冷静に考えれば、TPPへの参加は今後の日本にとって必須である。日本の近代化は、現状を保守しようとする勢力と開国による新しい時代を築こうとする人々の葛藤を超えて成し遂げられてきた。日本にとって、開国と国際社会との協調は、常に最優先の課題である。
 この問題についての感情にとらわれない主張として、今週刊行される拙著『新型世界食料危機―中国と日本の戦略―』(論創社、2100円)をお読みください。
 また、この問題について私と論争されたい方がおられれば、いつでも、どこでも、どなたに対しても、論争に応じます(ただし、授業時間外)。