2012/02/12

中国はバブルではない、、たんなる誤りの連鎖だ

中国の著名な経済学者には、中国経済は住宅バブルからソフトランディングしたとの見方が多いが、そもそも、それがバブル経済といえたかどうかというと、筆者の見方はかなり異なる。日本のバブルは、カラ需要が供給をせかせ価格高騰を招いたが、中国の場合まだまだ実体の供給は絶対的な不足状態である。たとえば、都市部には住宅を持たない農民工だけでも1億5千人いる。かりにかれらが都市に定住するとなれば、少なく見積もっても1億戸の住宅が必要である。では、バブルに見える現象はなんなのか?答えは、経済権力と政治権力の一体化にもとづく富の分配の極端な偏り、まちがった税政策、まちがった市場経済依存にある。
なによりも、長期的な視点から、経済権力を政治権力から引きはがす仕組みが必要で、引き続き、次期習政権最大の政策試練である。