2018/10/10

中国の農村現地で聞いたはなし   豚コレラが猛威

 先週、中国の河南省で聞いたこと。日本にも発生したが、いま中国ではアフリカ豚コレラが蔓延、あおりを受けてか豚肉の消費者価格が低下している。実際、スーパーの売り場を見ると、等級や産地に関わりなく、値下げして売っている。それでも、観察しているかぎり買っていく消費者はいなかった。    豚コレラは人間には感染しないと言われているが、一般消費者には不安があるらしい。  売れずに困るのは小売店にとどまらず、生産者、中間流通業者と広い。だが、打つ手がないのが現状だ。結果、とくに生産者の経営圧迫は大きく、倒産の危機を我慢で潜り抜けようとする気配があった。  実際、養豚業者に会って話を聞くと、自分の経営も我慢の限界にきているがエサを安くして時間が過ぎ去ることをじっと待っているだけだという。しかも、政府からの資金面でのサポートは皆無なのだという。  いなかの高速道路の方々で、豚の違法輸送移動がないかを検問するゲートが目立つのだった。  今回の調査結果概要は、今後、折に触れて書く予定です。