2011/10/11

TPP論議に思う:推進派の一人として

 TPPへの参加をめぐる議論が見えないのはなぜかというと、政界、官界、学界の99%の「議論」が感情と思い込み、そして決め付けだからだ。冷静に考えれば、TPPへの参加は今後の日本にとって必須である。日本の近代化は、現状を保守しようとする勢力と開国による新しい時代を築こうとする人々の葛藤を超えて成し遂げられてきた。日本にとって、開国と国際社会との協調は、常に最優先の課題である。
 この問題についての感情にとらわれない主張として、今週刊行される拙著『新型世界食料危機―中国と日本の戦略―』(論創社、2100円)をお読みください。
 また、この問題について私と論争されたい方がおられれば、いつでも、どこでも、どなたに対しても、論争に応じます(ただし、授業時間外)。

2011/10/05

NEW BOOK

『新型世界食料危機の時代―中国と日本の戦略-』(論創社:税込2100円)を刊行しました。
『農民も土も水も悲惨な中国農業』(朝日新聞出版)の続編ですが、現在問題になっているTPPやFTAなど、国際的視点を加えました。
  書店発売は10月12日です。ぜひ、お買い求めくださいますようお願いします。

中国国産車。1台60万円。すごい人気だった。(青海省西寧市)2010年。

中国農村、のどかな光景(浙江省にて2009年)

タイ、ピサノローク県(バンコクから380km)ナレースワン大学生と。ゼミ旅行。

タイ農村の大洪水。バンコクから300km(2011.9、筆者撮る)

2011/08/22

新著PR 『新型世界食料危機-中国と日本-』(論創社刊)

 『新型世界食料危機-中国と日本-』の校正がやっと終わった。まもなく上梓の運びとなる。
自分で撮った写真と図表を含めて約300ページ。
昨今は震災に乗じた売らんがための出版が溢れている。本、週刊誌とも大津波のごとく、本屋の棚に溢れている。
今度の私の本は、震災の問題はできるだけ最小限に抑え、同時多発的に、人災と自然災が入り乱れて、世界規模で起きている食料危機の現状と原因を、中国と日本を題材に述べ、たものだ。
出版社は論創社。社長の森下氏とは30年来の友人で、かって「国家論研究」を出していたピリリと光る山椒のような出版社だ。いつか、ここから出したいと思っていた一つの願いがかなった。

2011/08/21








2011/07/11

中国の水と土

中国の農業研究を専門とする者にとって、いま最大の関心事は水と土だ。水には、地表水、地下水とあるが、とくに地下水は汚染と枯渇の問題が深刻だ。土は、長い間放置され、略奪農法が続いてきたため、疲弊し生命を失いかけている。地下水不足は洪水になるほど雨が降っても解消されない。地下水は何百年もかけてゆっくり貯まった水だから、洪水があっても水は地下まで浸透しない。地下水不足を解消するには、まず地下水のくみ上げをやめることに尽きる。汚染を解消することはさらに難しい。これは汚染水を流さない(長い年月をかけて、地下に浸透する)ことに尽きるが、そのためには工場排水規制の強化、生活排水の浄化がもっとも近道だ。中国の水問題は日本の水問題に重なる。日本もけっして安心はできない。土にも同じ原理が働く。広大な中国の農地を豊かにするには、莫大な経費と時間がかかる。有機質土壌を農地に入れ、あるいは有機質の土壌改良剤をまく。それには、さまざまな方法があり、場合によっては、そこにビジネスもあるであろう。
西安から銀川へ行く飛行機から撮影。このとき、杭州から銀川まで、大雪のため35時間のフライトでした。一日半の長旅。

2011/05/31

中国政法大学での講義。中国語は疲れます。この後、帰国したとたん、大震災が起きました。