2023/10/22

中国が遺伝子組み換え食品の食品表示法を改正する動きを鮮明にしました。

 中国農業農村部は10月17日、「農業遺伝子組み換え生物表示管理法」改正の決定についてのパブコメ募集の通知を発したのですが、次のように変えたい意向を示したものです。

1,遺伝子組み換え原料を使用している農産物がそうでないものと混在している場合、「遺伝子組み換え」農産物を使っていることを明記すること。


2,該当する品目は大豆、大豆粉、大豆油、豆粕、大豆たんぱく、豆かす(豆くず)、トウモロコシ、トウモロコシ油、トウモロコシ粉、トウモロコシかす、トウモロコシ粕、食用油用野菜、同原料とする食用油、その粕、綿実油、綿実粕、アルファルファ、パパイヤ。


3,これらの食品またはこれらを原料とする加工食品に、これらを3%以上を含む場合、「遺伝子組み換え食品」として明記する義務がある。


中国は大豆とトウモロコシを中心に、これらの農産物等を大量に輸入しています。棉を除き、国内生産には慎重です。輸入先のアメリカ、ブラジルのこれら農産物、菜種やパパイヤを生産している国の場合も、ほとんどは遺伝子組み換え生産ですので、この法律が施行される年末か来年には、スーパーの食品売り場のこれら食品・食材の包装材には多数の「遺伝子を含む」という文字が躍ることでしょう。