2010年から2023年までの14年間の中国の食料自給率(穀物、青果物、畜産物、食用油、砂糖類など64品目をカバー)を計測しました。その結果は、以下の通りです。
中国の食料自給率推移
2010年:88.8%
2011年:90.0
2012年:88.2
2013年:90.2
2014年:90.4
2015年:88.9
2016年:85.5
2017年:83.2
2018年:81.7
2019年:80.9
2020年:75.3
2021年:73.2
2022年:74.6
2023年:73.7
2010-2023年の14年間のうち、中国の食料自給率は2013年、2014年がピークだったことが分かります。2013年、2014年といえば、習近平が最高権力の座に就いた2012年末の「中央八項規定」に始まる反腐敗、反高級接待指示、ここでは過剰接待や赤じゅうたん、横断幕、花飾りなどをやめる方針が打ち出され、2013~2014年にはその執行が一気に強まりました。
さらに2013年12月には「党政機関国内公務接待管理規定」が発令され、中国人の文化の一種でもあった接待飲食気運が急速にしぼんで行きました。
中国人一般家庭の食事場所は、屋台や広い歩行者道路にまで張り出したテーブル食からまち食堂など、さまざまですが、これらの規制気運は、無関係な庶民の心にも浸透、食事は簡素化しました。
その行き過ぎた食の引き締め気運が、食料消費の伸びを抑えたのでした。2013年、2014年の食料自給率が高止まりした背景ではないかと推察します。
さて、2010―2023年までの14年間の食料自給率の平均は83.2%です。ところが、この17年間を、前後7年ずつに分けると明白なことが分かります。
2010-2016年の7年間は88.9%なのに対し、2017―2023年の7年間は77.5%です。
つぎに、2017―2023年の7年間を、3年間と4年間、すなわち ①
2017―2019年と②
2020―2023年とに分けると、① 81.9% ② 74.2%となり、最近になるにしたがって低下していることが分かります。
グラフからも、この点は確認できますね。
中国人の食生活は年々豊かになって、畜産物の消費は、伝統的な豚肉・羊肉・鶏肉を使った料理や豆乳から、牛肉・バターやチーズ・牛乳をふんだんに消費するようになり、街には肥満の男女が溢れる光景が広がっています。
飼料として使われるトウモロコシや大豆、雑穀は、いくらあっても足りません。
食用油も、以前は動物性のものが多かったのですが、最近は、トウモロコシ油・菜種油・大豆油・ヒマワリ油・落花生油など多彩です。これらは、大量の原料(トウモロコシや大豆など1次産品)を消費します。
こうなると、穀物、トウモロコシや大豆(粕)などは、中国でも大量に消費されるようになります。これからも、この傾向は強まりせよ、弱まることはないでしょう。
世界の2010-2023年間までの食料自給率(カロリーベース)の計算アプリが開発され、公開されたばかりです。
中国にかぎらず、日本、台湾、韓国、インド、カナダ、オーストラリア、イランなど180国程度の国の食料自給率が簡単に分かります。
興味のおありの方は、下記のURLをクリックしてみてください。
すぐわかる世界の食料自給率アプリ
0 件のコメント:
コメントを投稿