2026年3月6日、私の論文
“A new method for calculating the food self-sufficiency ratio: supply-side
food self-sufficiency ratio”
が、食料安全保障分野のQ1ジャーナルである Agriculture & Food Security (S
pringer Nature,BMC)に掲載されました。
この論文では、従来の食料自給率では十分に評価できなかった肉類、乳製品、油脂、砂糖、水産物などを含め、食料供給全体をより実態に即して評価するために、SSFSSR(Supply-Side Food Self-Sufficiency
Ratio:サプライサイド食料自給率) という新しい指標を提示しました。
この方法の鍵となるのが、PPCR(Primary Product Conversion Rate) です。これは、二次産品を生み出すために必要な一次産品量を換算するための係数です。論文では、この
PPCRの低下を図ることで、単純な食料増産に頼らずとも、食料自給率の上昇を実現しうることを明らかにしました。これは、食料安全保障政策に新しい視点を与えるものです。
この方法による計測では、中国2023年の食料自給率は78.5%、2010年の88.8%から大きく低下しています。
また、日本の食料自給率は農林水産省の公表する38%の約半分であることも示されました。これは、日本の食料安全保障を考える上で、従来の指標だけでは不十分であることを示唆しています。
掲載論文の詳細は以下です。
Goro Takahashi, “A new method for calculating the food self-sufficiency
ratio: supply-side food self-sufficiency ratio,” Agriculture & Food
Security, 14, 46.
DOI:
https://doi.org/10.1186/s40066-025-00570-z
.png)