2012/06/07

”最後の1km” の経費

中国の農民が野菜を出荷する際の価格と消費者価格との間には3~4倍以上の開きがある。いま、消費者価格は1キロ、大体3~4元。農家が出荷する際に手にする価格が1元程度。
こんなに大きな開きがあるわけは、輸送距離(1,000キロは普通)、輸送運賃、消費市場経費、代理商、ブローカー、小売店のマージンなど流通業者の取り分がかさむからである。

なかでも、”最後の1km”の経費が中国で問題になっている。これは、消費地市場から末端消費者の手にわたるまでの距離のことだ。そのなかでも、最大のコストがかかるのが消費市場経費。入場料(1回数百元)、販売ブース賃貸料(年7,000元)、冷蔵庫代、人件費、水道光熱費などなど。消費者が支払う価格の60~70%は”最後の1km”のためだという。

こうした流通経費の節約は大きな課題である。

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